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勝手に小説化:アマガミAS 絢辻詞編 第9章「告白」A-Part

季節も11月に入りいよいよ冬到来の寒さになって来ましたね~。
皆様も風邪には十分にお気をつけてください。
かな~~り、間隔があきましたが第9章です。

A-Part Start


「よーし、終わったぞ!」
 一週間あった期末試験も終わり僕は初めて手応えを感じていた。
 今年の1月から約半年間、バイトと生徒会以外は全て絢辻さんの英才教育に時間を費やしてきた。
 だから今回は、自分でも手応えを感じるのは当然の結果なのかもしれない――改めて彼女である絢辻さんの偉大さを実感するのだった。
 試験期間から解放された為なのか試験が終わるとクラスのみんなは一気に教室からいなくなり、僕と絢辻さんだけが何となく残り雑談をしていた。
「試験はどうだったかしら?」
「僕なりに手応えは実感してるよ」
「そう、それは結果が楽しみね」
 今回の試験は、僕もかなり大変な思いをして頑張ってきたけど、絢辻さんは今までの勉強量を落とさずに僕の勉強と生徒会を両立してきたのだから大変さは僕と比べものにならないはずだ。
 それでもいつもと変わらない様子の絢辻さんにはただただ感心するだけだった。
「余り期待はしないでよ……絢辻さんの英才教育を受けているとはいえ、まだ半年しか経ってないんだから――でも、絢辻さんには本当に感謝してるよありがとう」
「あ、改めて言われると照れるわね……。でも、橘君がこの半年間努力したのも事実なのだし、もっと自信を持っていいと思うわ。それに――この絢辻詞の英才教育を半年間受けてきたのだから当然よ。ふふふふ」
「絢辻さんにそう言われると本当に頑張ってきたかいがあるよ」
「試験の結果発表は一週間後ね。そうね……もし、私がビックリするような結果が出れば特別なご褒美をあげる」
「えええ!そ、それは!!」
 絢辻さんのご褒美という言葉に思わず、いろいろな妄想が頭の中で駆け巡る。
 その瞬間、絢辻さんの表情が険しくなる。
「言っておくけど、橘君が今妄想した様なご褒美はないわよ。それに――」
「それに?」
 今度は少し意地悪そうな表情で――。
「大丈夫だとは思うけど、結果によってはお仕置きもあるから楽しみにしててね♪」
 お仕置きかご褒美……DEAD OR ALIVE……どうやら僕の運命は試験結果によって大きく左右されるようだ。
 個人的には、絢辻さんのお仕置きにも魅力を感じるけど、それを口にすると直ちに執行となりそうだから黙っておくことにした……。
「そう言えば……今日はバイトないわよね」
「そ、それをどこで!」
「ふふふふ。聞きたい?」
「いえ、いいです……」
 お喋り薫め――絢辻さんと薫が仲良くなって今まで以上に油断できない状況にあると改めて実感する瞬間だった。
「行くわよ橘君」
 突然、席から立ち上がり教室の出口に向かう。
 僕は絢辻さんからワンテンポ遅れながら慌てて荷物を持って絢辻さんの後を追う。
「ところで絢辻さん、どこに行くの?」
 僕の方を振り向かずに腕組みをしながら頭を少し傾ける仕草をする絢辻さん――絢辻さんにしては珍しく行動の前に行き先を考えていない様子だ。
「そうねぇ。今日は試験も終わったことだし、駅前で寄り道でもしようかしら」
「了解。じゃ、早速行こう」
 この日は、絢辻さんと試験勉強も生徒会もない放課後を満喫した。
 一週間後――。
   ・
   ・
   ・
 試験結果発表の朝、僕はいつもより早く目が覚めた。
 いつもなら美也に無理矢理起こされて、何とか遅刻は免れているのが日常だけど、今日はその美也よりも早く目が覚めたのだ。
 昨日の夜は、緊張と不安と楽しみでなかなか寝付くことができなかった。
 身支度を済ませて朝食を食べていると美也が起きてきた。
「あれ、にぃに今日はどうしたの?」
「何だか今日は早くに目が覚めてね……」
「そうなんだ。あ、もしかしてにぃに……エッチな夢でも見て目が覚めたの?にししし」
「ば、ばか。朝から変なことを言う奴だな」
「にししし」
 朝からとても女子高生とは思えない我が妹の言葉を聞き流しながら一緒に登校した。
 いつもなら梅原が途中から合流することが多いのだけど結局、今日は梅原と合流することなく学校に到着した。
「あら、今日はお早い登校なのね」
 高校生活初の教室一番乗りを達成した僕に今日は二番乗りの絢辻さんが声を掛けてきた。
「うん。今日は目が覚めるのが早くて」
「一応、橘君にも早起きする機能はあったのね」
「はははは。何かいろいろと気になってね……」
 絢辻さんの話によると特に用事のない日は朝の静かな教室で授業の予習をするのがとても効果的とのことらしい。
 当然、お誘いを受けたが丁重にお断りをした。
 昼休み――。
   ・
   ・
   ・
 輝日東高校では試験結果を一週間後の昼休みに掲示板で通知するのが恒例となっている。
 今まで僕は、試験結果に興味を持ったことはなかったけど、今日ばかりはこれ程楽しみに思ったことはない。
 授業が終了すると急いで絢辻さんと共に掲示されている掲示板に向かった。
 既に掲示板には発表を待っていた多くの生徒が集まっている。
「凄い人だかりだね」
「まぁ、三年生だし進路のことを考えると気になるのは当然よね」
「絢辻さんは、いつもの定位置かな」
「私はね……実の所、順位にはあんまりこだわっていないのよ……結果というものは惜しまず努力すれば当然付いてくるものだと思っているから」
「何か絢辻さんらしいね」
 僕は、まず絢辻さんを確認する――当然というか安定の学年一位だ。
 そして、次に僕自身を探す――さすがに今までの様に後から見た方が早い位置ではないだろうから中間から順を追って上位を探し始める。
 しかし、なかなか自分の名前が見当たらない……。
「た、大将。一体これはどうしちまったんだい」
 いつもの大きな声に後を振り向くと香苗さんと一緒にいる梅原が声を掛けてきた。
「どうしたんだ。梅原、そんなに慌てて」
「くぅー。勝者の余裕ってやつかい……大将がどんどん遠くなっていく……」
「一体、何のことだか」
 梅原が何でそんなに驚いているのかいまいち理解できていない僕に香苗さんが事情を説明してくれた。
「橘君。自分の順位分かってないの?」
「うん、中間辺りを探してるんだけどなかなか見当たらなくって……あははは」
「あはははじゃないわよ……。それに見る場所が全く違うし」
「見る場所が違う?」
「もぅ、焦れったいわね。上から五番目を確認して」
 僕は、香苗さんに促されて急いで五番目を見る――なんとそこには僕の名前があったのだ。
「が、学年五位……こ、この僕が!」
 予想外の事態に思わず一歩後に後ずさりをしてしまい、絢辻さんの肩にコツンと背中が触れる。
「まったく、この位のことにいちいち動揺しない」
「で、でも……」
「適切な量と栄養分、そして、適度な運動……当然の結果よ」
「僕は、食肉牛ですか」
「それに……」
「それに?」
「元々、橘君には素質もあったのよ。今までは本気で取り組まなかっただけ……ただ、それだけのことよ」
「僕に素質が?本当かな」
「私が言うのだから間違いないわ」
 口では素っ気ないことを言っている絢辻さんだけど、とても僕の結果に嬉しそうな様子だった。
「頑張ったわね橘君」
 そう言って高橋先生が僕の肩をポンと叩きながら話しかけてきた。
「あ、ありがとうございます」
「それにしても凄いわね。去年の三学期は後から数えた方が早かった位なのにね」
「あははは……そうですね」
「これで二人同じ大学に進学する希望が見えてきたわね。でも、今後は橘君を職員室に呼ぶ機会も減りそうだから何か寂しい感じもして複雑だわ」
「そ、それは僕も残念です!放課後、職員室に呼び出される楽しみが――」
 その瞬間、とても危険な視線を横から感じ思わずビクッとなる……。
「冗談はさておき。数学に関しては絢辻さんに続いて学年二位だったわよ。しかも絢辻さんとは僅差だったからお互いにこの調子で頑張るように」
「は、はい。ありがとうございます!」
 絢辻さんが言った惜しまず努力すれば結果は当然付いてくることを自分自身で体現した僕は、この半年間の努力が酬われたことと同時に次の目標に向かって努力することを改めて決意したのだった。
   ・
   ・
   ・
 放課後の生徒会室――。
 今日で一学期最後の生徒会となる為に夏休みや二学期に向けての活動計画の確認が行われて、いつもより長めの会議だった。
 田中さんと香苗さんは会議が長くなったこともあり会議終了後、用事があると言って直ぐに生徒会室を出て行った。
 残った僕と絢辻さんで生徒会室の簡単な後片付けをしている最中に絢辻さんが口を開く。
「橘君。この前言ってたこと覚えてる?」
「え、何だっけ?」
「もぉー忘れちゃったの?ご褒美よ――ご・ほ・う・び」
「試験結果が良ければ……と言ってた件だね」
 肝心なことを忘れていたけど、この結果ならひとまず僕の身は無事に済むだろう。
「では、早速発表します」
 絢辻さんから告げられたご褒美の内容は僕の予想を遥かに上回るもので、驚きを隠せない僕はただ立ち尽くすだけだった。

アマガミAS 絢辻詞編 第9章「告白」A-Part END
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まとめ【勝手に小説化:アマガ】

季節も11月に入りいよいよ冬到来の寒さになって来ましたね〜。皆様も風邪には十分にお気をつけてください

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はじめまして

絢辻さんのssを探していたらたどりつきました

自分はゲームのエビコレ+アマガミから知りましたが、最初っからず〜っと絢辻さん一筋でしたw
アマガミも3周年を迎え、ラジオやアニメ等も終わってしまい、寂しい思いをしていたときにこのブログを見つけたのでまだまだアマガミで盛り上がり続けられそうですね〜

陰ながら応援していますので、全国のアマガミストたちに希望を与えていってくださいね

最後に"絢辻さんは裏表のない素敵な人です!!"

コメントありがとうざいます!

>tomatoさん
コメントありがとうございます!
元々このブログは、アマガミ関連のブログが少なかったのと管理人自身もブログを通して全国のアマガミストな方との交流が出来たらいいなと思い始めました。
ちなみに自分は、アニメから絢辻さん一辻です。w
小説の方は、自分の文章能力のなさに愕然としながら手探り状態で書いてはいますが一応、最終話までのプロットはなんとなくですが頭の中には描けています。
ただ、何分手探り状態での執筆作業の為に更新にとても時間を要していて読んでくれている方にたいへん申し訳ないなと思っています。
しかしながらどれだけ時間がかかっても最終話までは書きたいと思っています!
なお、ブログの方でも公開していますがPIXIVの方でも多少修正したものを公開していますのでよければそちらもよろしくお願いします。
アマガミはひとまず休憩状態に入っていますがtomatoさんを始めブログに来ている方々の暖かい言葉にいつも感謝しております。
最近は、アマガミ関連の情報が少なかったり、管理人の状況でブログの更新も休憩状態になってはいますが絢辻さんが『裏表のない素敵な人』である限り、管理人はアマガミ、そして、絢辻さんを愛し続けて行きたいと思っています!!
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プロフィール

えぴおん

Author:えぴおん
ブログにようこそ!管理人のえぴおんと申します。ブログタイトルのとおりアマガミ「絢辻詞」に関する話題がメインですがアマガミ全般についても語っていますので、アマガミ好きの方よろしくお願いします。また、相互リンク等も随時募集していますのでアマガミストの皆様よろしくお願いします。

メール:
kurotsujiblog@yahoo.co.jp
Twitter:@kurotsujiBlog

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