スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

勝手に小説化:アマガミAS 絢辻詞編 第七章「チェック マイ ソウル」B-part

BS-TBSでも絢辻詞編が終了しました。
とても満足した内容でした。
それでは、早速・・・。

B-part Start


「それにしても黒沢さんて以外と諦めが悪い人なのね。生徒会長選挙の惨敗でてっきり懲りたのかと思ってたのだけど」
「くっ」
 私の挑発的な発言に苛立ったのか黒沢さんが右手親指の爪を噛む仕草を見せた。
 どうやらストレスを感じると無意識にする癖らしい・・・分かりやすいタイプね。
 それにしても生徒会長選挙であれだけの大差で惨敗して少しは懲りたと思ってたけど、思った以上に諦めが悪いわね・・・ここまで来るとある意味、尊敬に値するわ。
「いいわ。この勝負受けて立ちましょう」
 下手に断ってもどうせ面倒なことになるだろうから仕方なく黒沢さんの挑発に乗ることにした。
「絢辻さんが素直に応じるとは珍しいわね」
「どうせ断っても無駄でしょ?」
「自信満々な言い方ね」
「当然でしょ。誰に言ってるの?」
「そこまで自信があるのなら・・・あ、絢辻さんがこの試合で負けたら橘君と別れる。いいわね!」
「え!?何でこの試合の勝敗に橘君が関係あるのよ!」
「あら、怖じ気付いちゃったの生徒会長さん?」
 余りに無謀な条件で挑発する黒沢さん。
 彼女の口車に乗ってはいけないと熱くなっていく気持ちを冷静に保つように努めながら対応を考えていた、その時・・・。
「その条件で受けて立つよ黒沢さん」
「た、橘君!?」
 それまで私と黒沢さんのやり取りを黙って聞いていた彼が沈黙を破った。
 予想外の言葉に彼の名前を呼ぶのが精一杯だった。
「ただし、この試合で黒沢さんが負けたら今後一切、絢辻さんの邪魔をしないで欲しい。その条件を受けてくれるのなら、その勝負受けるよ」
「橘君・・・」
 彼の提案にはとても驚いたけれど、私を思う気持ちは本当に嬉しかった。
「その条件で問題ないわ橘君。あなたを絢辻さんから必ず奪ってみせるから!」
「はははは、お手柔らかにね黒沢さん」
「絢辻詞、今日こそは覚悟することね!」
 自分の用件だけを一方的に告げた黒沢さんは、満足げにチームメイトの元に戻って行った。
「ちょっと、私の了解なしに何であんな約束を勝手にしたのよ!?」
「はははは」
 もう・・・何でこんな状況でヘラヘラ笑っていられるのよ!
「大丈夫だよ。絢辻さん」
「え?!大丈夫って・・・どうしちゃったのよ。安請け合いしちゃって・・・別にいちいち相手にする必要もないのだから放っておけばいいのよ!」
「確かにそうなのかもしれないけど」
「けど・・・?」
「いつも黒沢さんから嫌がらせを受けている絢辻さんの姿を見るのがもう嫌なんだよ」
「それはそうだけど・・・」
「生徒会長選挙の時にいろいろとあったでしょ。あの時に僕は思ったんだ」
「何を?」
「あの時は、僕を利用して絢辻さんを動揺させようとしたでしょ」
「・・・」
「僕もとても驚いたし、黒沢さんがあんなことまでして妨害するとは夢にも思わなかったんだ。だからこのままの状態を放置すると、どんどんエスカレートするかもしれない」
「その時は、その時で私が何とかするわ」
「多分、絢辻さんならそれでも対処できるかもしれないけど、今は僕が側にいる。彼氏として守れるのなら絢辻さんのこと守りたい。それにこれがいい機会だと思ってね。絢辻さんにも・・・そして、黒沢さんにとってもね」
「確かに・・・いい機会ではあるけど・・・」
「それとも絢辻さんは、黒沢さんに勝つ自信がないの?」
「橘君も言うようになったわね・・・誰に向かってそんなこと言ってるの?私は、絢辻詞よ、何も心配することはないわ!」
「だよね」
 私のことを信用してくれている彼の気持ちはとても心強かった。
「まぁ、生徒会チームは簡単に負けたりはしないわ。でも・・・」
「でも?」
「唯一の不安材料と言えば。女の子に呼び出されてノリノリになって、危うくキスされそうになった誰かさんに自覚が足りないこと位かしら」
「あ、あれは不可抗力で・・・」
「マウスピース!たまたま今あるけど、装着する?た・ち・ば・な君」
「ぼ、僕は絢辻さんとしかキスをしません!」
「ふふふふ、分かってるじゃない」
 橘君が言うようにいつまでもこのままでいいとは思っていなかったし、いつかは決着を付けなければならない相手だと思っていたけど、その時が今日になるとは夢にも思わなかったわ。
 橘君が側にいてくれるから私は戦える・・・だから黒沢さんには決して負けない。
「そろそろ、私達もみんなの所に戻りましょう」
「そうだね、試合に備えてウォーミングアップしないとね」
 試合開始まであと10分・・・。
「会長、黒沢さんと話してたようだけど何かあった?」
「何でもないわよ副会長」
 遠くから見ても不穏な雰囲気だったのか、副会長の伊藤さんが心配して私に様子を聞いてきた。
「お互いに正々堂々と頑張ろうって話しただけだよ。はははは」
 橘君がすかさずフォローを入れてくれた。
「それならいいんだけど、スポーツ交流会なんだし生徒同士の揉め事はダメよ!」
「もちろんですよ。高橋先生!」
「「あはははは」」
 お互い高橋先生の言葉にちょっと後ろめたさを感じたのか、思わず彼と同じく愛想笑いをしてしまった・・・。
「さて、試合開始までもう少し時間があるから練習しましょ!」
 私は、メンバーと共にコートに向かった。
「「はーい」」
  ・
  ・
  ・
 いよいよ試合開始の時間。
 相手チームは、黒沢さん率いるBクラス・・・私のリサーチでは黒沢さんの指示でバレー部員が多くメンバーにいると聞いている。
 黒沢さんらしい手堅い選択ね・・・それに黒沢さんのことだから他にも何か対策をきっとしてくはず・・・油断は禁物だわ。
 そして、予想通り黒沢さんが前衛の位置にやって来た。
 生徒会チームは、前衛に私と高橋先生が後衛には副会長を中心に田中さんと彼が配置する。
「悪いけど橘君は、私がいただくわよ・・・力尽くで!」
 黒沢さんがネット越しに不敵な笑みを浮かべながら、私を挑発する。
「さぁーどうかしらね・・・上手く行くといいわね。くすっ」
 私を挑発して冷静な判断をさせない黒沢さんが得意とする手段・・・いつも単純なのだから。
 審判が試合開始の合図を告げて、遂に試合が始まった。
 最初のサーブはBクラスから。
 アンダーサーブから放たれたボールは、放物線を描きながら生徒会チームのコートに入ってきた。
 それを後衛の副会長が難なくレシーブして高橋先生に繋ぐ、そして、高橋先生から正確なトスが上がり私がアタックを打ち難なく1点を先取した。
 幸先の良い出だしに生徒会チームメンバー全員でハイタッチをする。
「あら、勢いがあった割には思ったより歯ごたえがないわね」
 今度は、私がネット越しに黒沢さんを挑発する。
「ふふふふ」
 しかし、黒沢さんは顔色一つ変えず不敵に微笑む。
 今度は、生徒会チームの田中さんがサーブを打つ。
 田中さんから放たれたサーブは、決して力強くはないもののゆっくりとした独特の放物線を描きながら飛ぶので、見た目以上にレシーブするのが難しいサーブなのだ。
 予想通り相手側のレシーブが乱れる・・・しかし、バレー部員を多く要するチームだけあって、乱れながらも何とか立て直して前衛に繋ぎ黒沢さんに向けてトスが上がる。
 私と高橋先生は、黒沢さんのアタックを打つコースを予測してレシーブ体制に入ろうとしたその瞬間・・・。
「あ、絢辻さん!反対側!!」
 後衛の橘君から指示が飛ぶ。
「え?」
 その瞬間、予測していたコースとは全く逆の方向にボールが・・・しかし、既にレシーブ体制に入っている為に間に合わない。
 高橋先生も同じく反応できなかったようだった。
「高橋先生、今の・・・」
「私には、黒沢さんがアタックを打ったように見えたのだけど・・・」
 通常なら今の判断で全く問題がないはず・・・でも、何かが違う・・・仮に黒沢さんがアタックを打ったであれば、あの方向には決して飛ぶはずがない。
 予想外の事態に生徒会チームのリズムが乱れ始める。
 こちらも攻撃の手を緩めず私と高橋先生でアタックを打ち込む・・・しかし、バレー部員主体のBクラスは、粘り強くレシーブで拾って前衛に繋ぐ・・・そして、あのコースが読めないアタック攻撃が飛んでくる。
「会長、今度は右よ!」
 後衛の副会長からの指示が来るけど対応が間に合わない。
「高橋先生、左です!」
 続いて橘君も高橋先生に伝える・・・やはり間に合わない。
 後衛からはボールが飛んでくるコースが見えるようだけど、ソフトバレーとはいえコースを確認してからレシーブ方向を指示するのでは当然間に合わない。
「絢辻さん、このままだとまずいよ」
 彼が私に耳打ちをする。
「そうね・・・このままだと・・・」
「せめて相手の攻撃方法の仕組みさえ分かれば、対応のしようはあるのだけど」
 高橋先生もあの攻撃には苦戦しているようだ。
  ・
  ・
  ・
 1セット目終了のホイッスルが鳴る。
 結局、1セット目は生徒会チームが為す術もなく落としてしまった。
 スポーツ交流会のソフトバレーでは2セット先取制の為にもう後がない。
 次のセットが始まる前のインターバル。
 この10分間のインターバル中に何とか対応策を考えないと・・・さすがの私も焦る。
「あのさ会長、もしかしたらなんだけど」
 為す術もなく1セット目を落としてしまい、暗いムードが漂う状況に副会長が突然口を開く。
「どうしたの副会長」
「分かったかもしれない」
「何が?」
「向こうの攻撃方法が」
「ほ、本当に!?」
「うん。確信はないけど恐らく」
「時間がないわ副会長。早く教えて!」
「よく考えるとね・・・とても単純なことなのよ」
 そう言って副会長が説明を始めた。

アマガミAS 絢辻詞編 第七章「チェック マイ ソウル」B-part END
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

クオリティの高さにびっくりしたwww

ネットでアマガミSS+plus観てるんですが、棚町編の次の
中多編が早く観たいですww
棚町も好きですけどね。

No title

いつもコメありです!!
自分も中多紗江編は、注目しています!!
特にジョージナレーションは、やるのか!?www
桜井梨穂子編を見るとアマガミSSの方向性を踏襲して梨穂子視点中心で展開していましたので、中多紗江編はもしかして・・・。
アマガミスト閲覧者数
プロフィール

えぴおん

Author:えぴおん
ブログにようこそ!管理人のえぴおんと申します。ブログタイトルのとおりアマガミ「絢辻詞」に関する話題がメインですがアマガミ全般についても語っていますので、アマガミ好きの方よろしくお願いします。また、相互リンク等も随時募集していますのでアマガミストの皆様よろしくお願いします。

メール:
kurotsujiblog@yahoo.co.jp
Twitter:@kurotsujiBlog

最新記事
最新コメント
カテゴリ
カレンダー
05 | 2018/06 | 07
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
月別アーカイブ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
アニメ・コミック
10268位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
アニメ
3494位
アクセスランキングを見る>>
最新トラックバック
輝日東高校フリー伝言板

無料アクセス解析
絢辻さんの誕生日まで
アマガミ応援バナー
アマガミ関係リンク
ブロともリンク【随時募集中!】
★アニメ動画まとめブログ(ヒッキーさん)
★ミフィスの独り言(ミフィスさん)
★ちょっとあんた、夜は口笛吹いちゃだめだって何度も言ってるじゃない!(ama☆gai☆garさん)
★かめさんを守る会 活動報告書(橘ユキさん)
★どうかな。(nawoさん)
★雪の子守歌(ニケさん)
★ふかふかlovescene(みきたさん)
★山おろし日記 ~赤アマガミ 青アマガミ 黄アマガミ~(山おろしさん)
★とある紳士の魔法日記(らーでぃかるさん)
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム
RSSリンクの表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。