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勝手に小説化:アマガミAS 第五章「カツドウ」C-part

C-part Start


 梅原のとても慌てた様子に僕は、急いで梅原がいる場所に向かう。
「どうしたんだ梅原!?怪我でもしたのか!」
「いや、そうじゃないんだが・・・大将これは一大事だぞ!!」
「な、何か危険物でもあったのか!?」
「あぁ・・・これはかなり危険の物だ・・・やばいな・・・」
 梅原の言葉に僕は恐る恐る梅原が指さす方向を確認する。
「こ、これは・・・!な、なんと言うことだ!!」
「だろ大将・・・これはやばいぜ・・・」
 梅原が発見した物に僕は驚愕して言葉を失う・・・。
 同時に梅原も言葉にならない様子だ。
 しばしの沈黙。
   ・
   ・
   ・
 そして、お互いこの状況をやっと理解できたのか今度は堰を切ったようにその物の名を叫ぶ。
「「ローアングル探偵団 特別号!!!」」
 僕と梅原の言葉がユニゾンしたかの様に駐車場に響き渡る。
 ローアングル探偵団・特別号・・・そのマニアックな内容故に発行されている部数が非常に少なく入手困難な為にその存在すら都市伝説となっているお宝本。
 その世界では既にレジェンドとまで言われているお宝本中のお宝本・・・そう、キングオブお宝本と言っても過言ではない一品が今この目の前に存在しているのだ。
 しかも保存状態が極めて良くオーラすら感じる。
「大将・・・」
 梅原が何か言葉にしようとするがうまく言葉にできない様子だ・・・。
「こんなところで、レジェンドに遭遇するとは・・・まさに奇跡だ!」
「そ、そうだな大将・・・ボランティアをやっている俺たちに・・・」
「「きっと神からの祝福が!!!」」
 またもや梅原とユニゾンした言葉が駐車場に響く。
「どうする大将!?」
「そ、そうだな・・・」
「これは大将やはり・・・」
「そうだな・・・」
「「とりあえず鑑賞するか!!!」」
 再び駐車場に響く二人のユニゾン。
 そして、僕が恐る恐るレジェンドを拾い上げた瞬間に突如として何者かの手が・・・。
 その刹那、レジェンドが僕の手から奪われる。
「「・・・!!!」」
 予測不可能なその事態に僕と梅原は言葉を失う。
 そして、何者かの声が・・・。
「たくっ・・・なかなかゴミを取りに来ないと思ってこっちに来てみたら・・・」
 そこには、レジェンドを持った絢辻さんが立っていた。
 しかもいつになくとても厳しい表情だ・・・。
 そして、腕組みをして溜息を一つ吐いてから呆れた表情で話し出す。
「もう、言わなくても理解しているわよね・・・この状況・・・」
「おいおい、大将・・・絢辻さんの様子がいつもと・・・」
「心配するな梅原、こっちが表だ・・・」
「橘君何か言った?聞こえなかったのだけど」
「いえ、何も言っていません・・・」
「大将・・・」
 去年の創設祭で一度、絢辻さんはみんなの前で切れたことがあって、その時に梅原も居たのだけど今の状態はその時の比ではない位に殺気を感じる・・・。
「ふーん・・・ローアングル探偵団・・・特別号ね・・・」
「そ、そうなんだよ絢辻さん。こ、これはとても希少価値が高くってレジェンドとまで言われている一品・・・」
「そんなことは聞いてないわよ!」
 僕の説明を遮るように絢辻さんの言葉が駐車場に響く・・・僕の説明がかえって火に油を注いだ様だ・・・。
「今は何をするべき時かしら?」
「そ、それはもう・・・なー大将・・・」
「勿論、ボランティア活動だよ絢辻さん」
「そう、分かってるじゃない。じゃーこれ必要ないわよね?」
「「え、そ、そそそれは・・・!!!」」
「必要な・い・わ・よ・ね?」
 もう、これ以上何を言っても無駄だと理解する。
「必要ないみたいだから処分してもいいかしら?」
「「そ、そんな・・・」」
「い・い・か・し・ら?」
「「・・・お願いします・・・」」
 特別号と言うことで週刊漫画雑誌位の厚みがあるであろうローアングル探偵団・特別号を絢辻さんはノートを破るかのようにあっさりと真っ二つに破った・・・。
 おとなしく言うことを聞いたことが正解であったと改めて理解する。
「さ、続きお願いね」
 そう言って絢辻さんは何事もなかった様に海岸の方に戻って行った。
 僕達もとりあえず残った作業を黙々と続けた・・・。
   ・
   ・
   ・
 朝から始めたボランティア活動もほぼ終了し、全員駐車場に集合した。
 5月上旬だというのにさすがにお昼頃には結構、日差しが強くなっている・・・そんな中、僕と梅原は駐車場で正座している・・・。
 この状況に周りも気付いているはずなのにあえて何も触れない・・・と言うよりも触れようとしない・・・。
「皆さんお待たせ~」
 香苗さんと絢辻さんがジュースの入った袋を持って戻ってきた。
 ボランティア活動後に生徒会から提供されるジュースの買い出しから戻ってきた。
 本来であれば僕がするべき仕事だったのだけど・・・。
「本日は本当にお疲れ様でした。それではジュースを配りますので遠慮なく飲んでくださいね」
 笑顔で絢辻さんが言ってから香苗さんと田中さんがジュースを配り始める。
 とても冷えているようでジュースから冷たそうな水滴がこぼれ落ちている。
「橘君も梅原君もお疲れ様でした。力仕事してとても疲れたでしょう。はい、どうぞ~遠慮なく飲んでね」
 先程の険しい表情とは打って変わって天使の笑顔の絢辻さんが僕と梅原にジュースを手渡す。
 しかし、受け取った瞬間、その手に渡された物にとても違和感を感じる。
 もしやと思い恐る恐るその手に持っている物体を確認する。
「「おしるこ・・・!!!」」
 僕と梅原のユニゾンが駐車場に響く。
「力仕事をして疲れた時には甘い物が疲労回復に一番なのよ」
「「・・・」」
「あれ、何か問題でもあったかな?」
「大将・・・疲れた時にはやっぱり、おしるこだな・・・日本人はこれが一番だ・・・」
 おしるこをガブ飲みしながら梅原が呟く・・・梅原の何かが少し壊れかけている様だ。
「そうだな梅原!このとても温かいおしるこが疲れた胃を優しく癒してくれるさ!!」
 僕も汗だくになりながらおしるこをガブ飲みする・・・ガブ飲みするしかなかった・・・。
「絢辻先輩、今日は本当にありがとうございました。去年よりもずっと効率よく作業ができました」
 絢辻さんにお礼を言った七咲がその後、僕達に視線を向ける・・・一瞬、七咲の視線と僕の視線が合ったが・・・慌てて七咲は視線を逸らした・・・。
「あーその二人は気にしないでね・・・自主的にしてるみたいだから・・・アスファルトの上でも進んで自ら正座をしてみんなを見送るって本当に日本人の鏡よね」
 言っている言葉とは裏腹に毒々しい何かを感じるのは気のせいなのだろうか・・・。
「「皆様、本日は本当にお疲れ様でした!!!」」
 僕と梅原は日本人の鏡としてアスファルトに正座をして三つ指をつきながら参加者を見送るのだった。
「今日は最後に面白い物が見れて・・・帰宅部代表で参加して正解だったわ」
「にぃに・・・最低・・・行こう紗江ちゃん・・・」
「で、でも・・・」
「にぃにのことはいいから帰りにまんま肉まん買って帰ろうよ~にしししし」


アマガミAS 第五章「カツドウ」C-part END
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